ぽろんと赤ちゃんが生まれた
ころんとこの世界に転がり出た
やわらかく
あたたかい
出来たてホヤホヤのヒト
人間としてまだ確定していないような
でも力強く
声をあげて泣く
お乳を吸う
小さなこぶしを握っている
光を放つ
その命のかたまり
by まっすー(masuzaki)
2012年11月16日
2012年11月15日
秋のはじまり
ベランダにて、その日初めてのソトの空気、深呼吸
まだ新しい酸素が鼻からスーッと入って
「ひやっこいなー」と感じる朝
ミニトマトの苗がちょっと寂しげに
「そろそろ店じまいさせていただきます」
と、あいさつをしてきた
by まっすー(masuzaki)
まだ新しい酸素が鼻からスーッと入って
「ひやっこいなー」と感じる朝
ミニトマトの苗がちょっと寂しげに
「そろそろ店じまいさせていただきます」
と、あいさつをしてきた
by まっすー(masuzaki)
2012年11月14日
満月の夕べ
満月には月の引力が最も強くなる。
人の体も血液・体液が引っ張られ、神経が活性化し、ホルモンバランスが崩れ易くなってしまう。
それが心にも影響するのか、衝動的な感情が高まるといいます。
さて、私のお気に入りの西千葉の古本屋さん「MOONLIGHT BOOKSTORE」の店主・村井さんも、そんな満月の夜に、発作的にお店を始めた方です。
こちらのお店では毎月満月の日に、本30%off、朗読会、Live等々催しものをやっています。
10月30日(火)の満月の夕べには「蒙古夜想」と題し、モンゴルをテーマに「スーホの白い馬」の朗読と、馬頭琴のライブが開催されました。
もともとこの満月の催しには興味があったし、以前那須のモンゴリアンビレッジでゲル(モンゴルの移動式住居)に泊まった時に、馬頭琴を聴き感動した事があるので、今回は「もー、行くしかないでしょう!」との思いで、参加してきました。
あっ、もちろん30%offの「満月せゑる」もすごい魅力。
欲しいと目を付けていたあの本は、私をまだ待っていてくれるかしら・・・?
当日はハロウィン・イブだったので、みかんを買ってきて、ひとつひとつにハロウィンかぼちゃの顔を描いたものを仕込んだり、ちょっとみんなでつまめるお惣菜を作ったりして、積極的に楽しむための準備を。
さらに、稲垣足穂の「一千一秒物語」を読んでみたりして、より満月気分に。
夕方になり、「さぁー、行ってきます!」
さて、お店に到着したら、本日馬頭琴を演奏するミュージシャンの美炎(みほ)さんと、バンドのメンバーの方たちがリハーサル中。
まだ始まるまでに時間があったので、私は店主の村井さんに挨拶をしてから、早速に本を物色。
小さなお店ながらも、至る所に本がぎっしり。
古本との一期一会に、ワクワクしますねー。
しかし、待っていてね、と密かに思っていた本が・・・無い・・・。
ジャック・タチの映画で「ぼくの伯父さん」の小説版なのですが、売れてしまったのかな〜と、村井さんに聞いたら、やはり、ついさっき欲しいと、買っていった方があったとのこと。
まー、仕方がないか・・・と思っていたら、購入者はナント、私の知っている方でした!
エッセイを書いている山口菜穂子さん、という方で、以前フリーでお店のカウンターに置いてあった作品を読んでファンになり、お手紙を渡した事が。
やはり、好きなモノが似ているのかしら?
でも、山口さんに買ってもらったのは、何だかウレシイ。
代わりに(?)、以前渡した手紙のお返事を、いただきました。
そうこうしていたら、「本toちば」のメンバーのひとり、大神宮にあるお花屋さん「デイジーヒル」のみどりさん(ホント、お花屋さんに相応しい名前!)もいらして、私よりも本気(マジ)であれやこれやと手に取って、本との出会いを求めている様子。
私がパラパラと集まってきた参加者さんたちと、コミュニケーションを取るべく挨拶をしたり、おしゃべりをしたりしながら、大好きなちくま文庫の棚なんかを眺めているうちに、みどりさんはパッパッとすでに7〜8冊位も大人買いして、「うふっ、買い過ぎかしら〜?」なんて、チャーミングに微笑んでいる。
さ、さすが、一国一城の主、決断力の早さよ!ミョーに感心する私。
小人物(コモノ)の私は、まだいろいろと買うものを決めかねていると、すでに19時過ぎ。
さあさあ、モンゴル・ナイトのはじまり、はじまり・・・。
まずは、小学校の教科書にも載っていた、有名なモンゴル民話「スーホの白い馬」の朗読。
朗読者は、川野美津子さん。
そのお人柄を想わせるような、ハリのある凛とした声。
感情を込め過ぎる事なく、物語そのものを正確に伝える読み方をする方だな、と感じる。
その川野さんの朗読に、美炎さんの馬頭琴のBGMが、ところどころ効果的にお話しを盛り上げ、自然に物語の中に入り込んでしまっていたのでした。
朗読が終わって、隣に座っていた女子大生のももちゃんが、「(悪者の)領主、ニクッたらしー、ザマーみろだ!」なんて言っているのが、カワイイ。
みんな、スーホの気持ちになっていたのねー。
さて、いよいよ次は美炎さんと、キーボードとパーカッションの二人のサポートメンバーによる、馬頭琴ライブ。
とにかく目の前での演奏の、なんという迫力よ!
時に、大草原でやさしく耳を撫でる風のように心を穏やかにさせ、また、モンゴルの大地を力強く駆け抜ける駿馬の如く躍動感に溢れ、私の身体を流れる血液を熱くさせて・・・。
私は、確かに、モンゴルの大草原に立っていた、と。
美炎さんは一曲一曲、その曲についてのいわれ等を、丁寧に説明してから演奏してくれるので、より深く音を味わうことが出来るのが良かった。
ふと気付くと、壁に掛かっている懐かしい感じの振り子時計が、止まっている。
馬頭琴が私たちを、時間も国をも超えて、遥かなるモンゴルの地へと連れて行ってくれたのか・・・これぞ、満月マジック!などと感動していたら、みどりさんが「あっ、さっきカチコチがうるさいから止めていたよ。」と、クールに教えてくれた。
ライブが終わって、コーフン冷めやらぬまま、美炎さんのCDを買い、サインをせがんだり、お酒を飲んだりとしつつ、他のお客さんたちともワイワイと楽しく話をしているうちに、しっぽりと秋の夜は更けていく。
風に当たろうと、ドアを開けると目の前に、まんまるのお月さんが。
お月さんも、秋色音色に誘われて、覗いていたのね。
さて、そろそろお開きにと、帰り支度をしていたら、「酒道部」なる男性三人が乱入(?)。
どうやらここを根城に、酒を愛するモノたちが、時々集まっているらしい。
店主の村井さんは、酒道部の事務局長もなさっているとか。
私もキライじゃないから、イイネーとメンバーの方から名刺を頂いたりして。
うーん、吉田類の「酒場放浪記」みたいなモノをやったら楽しそうだな、なんて思う。
あっ、でも私なら「本読み放浪記」かな?!
最後に、この日私が買った本。
・「三びきのやぎのがらがらどん」(北欧民話)
・「すぐそこの遠い場所」(クラフト・エヴィング商會)
by まっすー(masuzaki)
人の体も血液・体液が引っ張られ、神経が活性化し、ホルモンバランスが崩れ易くなってしまう。
それが心にも影響するのか、衝動的な感情が高まるといいます。
さて、私のお気に入りの西千葉の古本屋さん「MOONLIGHT BOOKSTORE」の店主・村井さんも、そんな満月の夜に、発作的にお店を始めた方です。
こちらのお店では毎月満月の日に、本30%off、朗読会、Live等々催しものをやっています。
10月30日(火)の満月の夕べには「蒙古夜想」と題し、モンゴルをテーマに「スーホの白い馬」の朗読と、馬頭琴のライブが開催されました。
もともとこの満月の催しには興味があったし、以前那須のモンゴリアンビレッジでゲル(モンゴルの移動式住居)に泊まった時に、馬頭琴を聴き感動した事があるので、今回は「もー、行くしかないでしょう!」との思いで、参加してきました。
あっ、もちろん30%offの「満月せゑる」もすごい魅力。
欲しいと目を付けていたあの本は、私をまだ待っていてくれるかしら・・・?
当日はハロウィン・イブだったので、みかんを買ってきて、ひとつひとつにハロウィンかぼちゃの顔を描いたものを仕込んだり、ちょっとみんなでつまめるお惣菜を作ったりして、積極的に楽しむための準備を。
さらに、稲垣足穂の「一千一秒物語」を読んでみたりして、より満月気分に。
夕方になり、「さぁー、行ってきます!」
さて、お店に到着したら、本日馬頭琴を演奏するミュージシャンの美炎(みほ)さんと、バンドのメンバーの方たちがリハーサル中。
まだ始まるまでに時間があったので、私は店主の村井さんに挨拶をしてから、早速に本を物色。
小さなお店ながらも、至る所に本がぎっしり。
古本との一期一会に、ワクワクしますねー。
しかし、待っていてね、と密かに思っていた本が・・・無い・・・。
ジャック・タチの映画で「ぼくの伯父さん」の小説版なのですが、売れてしまったのかな〜と、村井さんに聞いたら、やはり、ついさっき欲しいと、買っていった方があったとのこと。
まー、仕方がないか・・・と思っていたら、購入者はナント、私の知っている方でした!
エッセイを書いている山口菜穂子さん、という方で、以前フリーでお店のカウンターに置いてあった作品を読んでファンになり、お手紙を渡した事が。
やはり、好きなモノが似ているのかしら?
でも、山口さんに買ってもらったのは、何だかウレシイ。
代わりに(?)、以前渡した手紙のお返事を、いただきました。
そうこうしていたら、「本toちば」のメンバーのひとり、大神宮にあるお花屋さん「デイジーヒル」のみどりさん(ホント、お花屋さんに相応しい名前!)もいらして、私よりも本気(マジ)であれやこれやと手に取って、本との出会いを求めている様子。
私がパラパラと集まってきた参加者さんたちと、コミュニケーションを取るべく挨拶をしたり、おしゃべりをしたりしながら、大好きなちくま文庫の棚なんかを眺めているうちに、みどりさんはパッパッとすでに7〜8冊位も大人買いして、「うふっ、買い過ぎかしら〜?」なんて、チャーミングに微笑んでいる。
さ、さすが、一国一城の主、決断力の早さよ!ミョーに感心する私。
小人物(コモノ)の私は、まだいろいろと買うものを決めかねていると、すでに19時過ぎ。
さあさあ、モンゴル・ナイトのはじまり、はじまり・・・。
まずは、小学校の教科書にも載っていた、有名なモンゴル民話「スーホの白い馬」の朗読。
朗読者は、川野美津子さん。
そのお人柄を想わせるような、ハリのある凛とした声。
感情を込め過ぎる事なく、物語そのものを正確に伝える読み方をする方だな、と感じる。
その川野さんの朗読に、美炎さんの馬頭琴のBGMが、ところどころ効果的にお話しを盛り上げ、自然に物語の中に入り込んでしまっていたのでした。
朗読が終わって、隣に座っていた女子大生のももちゃんが、「(悪者の)領主、ニクッたらしー、ザマーみろだ!」なんて言っているのが、カワイイ。
みんな、スーホの気持ちになっていたのねー。
さて、いよいよ次は美炎さんと、キーボードとパーカッションの二人のサポートメンバーによる、馬頭琴ライブ。
とにかく目の前での演奏の、なんという迫力よ!
時に、大草原でやさしく耳を撫でる風のように心を穏やかにさせ、また、モンゴルの大地を力強く駆け抜ける駿馬の如く躍動感に溢れ、私の身体を流れる血液を熱くさせて・・・。
私は、確かに、モンゴルの大草原に立っていた、と。
美炎さんは一曲一曲、その曲についてのいわれ等を、丁寧に説明してから演奏してくれるので、より深く音を味わうことが出来るのが良かった。
ふと気付くと、壁に掛かっている懐かしい感じの振り子時計が、止まっている。
馬頭琴が私たちを、時間も国をも超えて、遥かなるモンゴルの地へと連れて行ってくれたのか・・・これぞ、満月マジック!などと感動していたら、みどりさんが「あっ、さっきカチコチがうるさいから止めていたよ。」と、クールに教えてくれた。
ライブが終わって、コーフン冷めやらぬまま、美炎さんのCDを買い、サインをせがんだり、お酒を飲んだりとしつつ、他のお客さんたちともワイワイと楽しく話をしているうちに、しっぽりと秋の夜は更けていく。
風に当たろうと、ドアを開けると目の前に、まんまるのお月さんが。
お月さんも、秋色音色に誘われて、覗いていたのね。
さて、そろそろお開きにと、帰り支度をしていたら、「酒道部」なる男性三人が乱入(?)。
どうやらここを根城に、酒を愛するモノたちが、時々集まっているらしい。
店主の村井さんは、酒道部の事務局長もなさっているとか。
私もキライじゃないから、イイネーとメンバーの方から名刺を頂いたりして。
うーん、吉田類の「酒場放浪記」みたいなモノをやったら楽しそうだな、なんて思う。
あっ、でも私なら「本読み放浪記」かな?!
最後に、この日私が買った本。
・「三びきのやぎのがらがらどん」(北欧民話)
・「すぐそこの遠い場所」(クラフト・エヴィング商會)
by まっすー(masuzaki)