2013年01月05日

ブックサロン

SNSがある現在、ちょこちょこっと気軽に仲間とコミュニケ
ーションが取れる時代。

みんな忙しい中、わざわざ時間を作り、仲間だけではなく初対
面の人もいる場所へ行ってなんて、考えてみれば面倒な事をし
たいのです。

そこは老若男女いろんな人が集まってコミュニケーションを楽
しむ場所。


本屋さんなので本や文学を通じてはもちろんのこと、その他に
も酒や旅など本当にいろいろな情報交換をして、自分の世界を
広げることが出来る。

そこで個性的で素敵なセンスを持った、新しい知り合いをたく
さん作り、その一つ一つの出会いを宝物に。

本とも人とも一期一会のカンドーを味わえる場所。

本好きは、このようなサロンを求めているのではないでしょう
か。

むかし、昭和の頃の、太宰治とか川端康成とかが常連だった銀
座の文壇バーとかに憧れたもの。

この本toちばでやっている「大人の読み聞かせ」も、サロンの
ような雰囲気を醸し出せたらステキだな〜

私のお気に入りのブックサロンは古本屋さんなのですが、いつ
もなんとなく欲しいな、と思っていた本になぜか不思議と出会
えるのです。

読むべき本というのは、必ずその人を待っていてくれる。
しかも、グットタイミングで現れる!

本て不思議だな〜、まるで本自体が旅をしながら生きているよ
うだ。

この本ってモノの魅力にトリツカレ、また今年も「本読み放浪
記」、のらりくらりと・・・。

by まっすー(masuzaki)
posted by 本toちば at 17:23| Comment(1) | TrackBack(0) | 本読み放浪記

2012年12月23日

志茂田景樹先生の「よい子に読み聞かせ隊」

むかし、むかし、あるところに、たいへん心根の優しいおじいさんがおりました。
おじいさんはいつも、男か女かわかんないようなハデなピンクや黄色の花柄などのお洋服を着て若いのか年寄りなのか、はたまたどこの国の人なのか不思議に思うような七色の髪の毛をしていました。

そのせいで周りの人たちからはただの「ヘンな人」と思われ、からかわれ、キワもの扱いをされていました。
それでもおじいさんはいつだって、小さい子供から悩める大人までみーんなに優しかったのでした。

おじいさんは、書物を書くことを生業としていました。
その内容には、地球に生きる喜びや、みんなのしあわせを祈るメッセージが込められていました。

ですから、同じように明るく優しいおばあさんや楽しい仲間たちと一緒に子供たちに絵本を読み聞かせたり、歌を唄ったりして全国を旅していました。

そのうちにおじいさんの優しさが見えてきた大人たちが、いろいろと悩みを相談するようになりました。
おじいさんはいつだって、誰にでも、弱った心に勇気を与えてくれる言葉をかけてくれました。

そしてだんだんおじいさんの優しさが、水面を揺らす波紋のように日本全国に静かに広がってゆき、たくさんの落ち込んで暗くなった大人たちの心を明るく救っていきましたとさ。


―ということで、行ってきました。
志茂田景樹先生の「よい子に読み聞かせ隊ライブ」!

場所は新宿にあるポプラ社の本社。
ここでは毎月一回、先生の読み聞かせ会をやっています。

さてさて、なぜ私が志茂田先生の読み聞かせに行くことにしたのか?
それは雑誌に載っていた先生の人生相談のコーナーを、たまたま読んだことがきっかけでした。

先生のツイッターでの秀逸な返答が話題になっていると噂には聞いていましたがあまりツイッターなどしない私はよく知りませんでした。

でも人生相談での先生の回答に、何かこう、心に響くものがあり興味を持ちまして、いろいろ検索してみました。

以前先生が「黄色い牙」で直木賞を取りTVによく出演していたのは知っていましたが、最近は何を書いているのか全く知らなかったのです。

そして絵本を書いて奥様やボランティアの方々と「よい子に読み聞かせ隊」として、全国行脚なさっていると知り驚きました!
HPを覗いてみると、本当にたくさんの作品が!
しかも挿絵まで描いている。

思わずどのような内容なのか知りたくて、一冊購入してみることに。
どれにするかいろいろ迷ったのですが「まんねんくじら」という作品を。

ちゃーんと先生はサインを入れてくれるのですよー

内容は緑の地球を大切にしていこう!というメッセージの込められたものでした。
先生の絵もとてもダイナミック。

「うーん、これは読み聞かせ、体験したいっ!」

昼間の平日だったので、友人とふたりで有給休暇を取って行きました。

ポプラ社はホテルのようにキレイな建物で、読み聞かせの会場もちょっとした披露宴会場のようなホール。
会場に入っていくと先生がすでにいらして、ホワイトボートに本日のメニューを自分で書いていました。

で、とにかく足を踏み入れた途端、アットホームで和やかな雰囲気。
決して「ジャーン!有名人の読み聞かせ」という感じは無かったのです(あとでわかったのですが受付は奥様でした)。

だって、そもそも電話予約なんてナシ、当日会場へ直接行けばOKという気楽さ。

だからママ同士「今日はお天気いいから、行ってみる?」なんて気軽に参加できますね。

お客様はまだ0歳児〜4歳児くらいの児童を中心に、ママさんたちも含め30人くらい集まりました。
中にはツイッターの影響か、スーツを着た会社員らしきミドルエイジの男性も1人交じっていました。

読み聞かせ隊メンバーは朗読を60代くらいの女性4人とピアノ伴奏の方が1人。
集まった子供たちはすでにじっとはしておらず、会場中をワーワー、バタバタとはしゃぎ回りすでに保育園の運動会状態。

やがて時間になり、先生とメンバー全員で「てのひらを太陽に」を唄い始めました。
先生やメンバーも振り付きで元気に楽しそうなので、子供たちと共に私たちも思わず引き込まれ、一緒になって振り付きで唄ってしまいました〜(ノせ上手なのか、ノせられ上手なのか・・・)

そのあとダイナミックな「春の小川」のピアノ演奏がありいよいよお待ちかね、絵本の読み聞かせが始まりました。


「おおきなかぶ」
「あわてんぼうのうさぎさん」
「あたしもすっごい魔女になるんだ」
「ころわんはお兄ちゃん」
「まるぱんころころ」
とメンバーの女性たちが順番に、絵本や紙芝居で読み聞かせをしていきました。
途中途中で、唄ったり、優しく子供たちに語りかけたりしながら・・・。

子供たちはもちろんよい子に座って聞いてなんかいません。
でも先生もメンバーも、自由にさせていて、ママさんたちも子供を見守りつつ、一緒に安心して楽しめるとても温かな雰囲気。

その中で先生は、子供たちと同じくらい自由で、
一緒になってウロウロ歩き回ったり、床に座って聞いていたりしていました。

そのせいか子供たちもあんなハデなおじさんを怖がらず、
フツーに仲間(?)として受け入れていたようでした(笑)。

最後に「よっ、真打ち登場!」ってなカンジで先生が、大型絵本の「おばけの天ぷら」を。
「これはコワーイ本なんだよー」なんて脅かしながら
モー、身振り手振りで楽しそうに全身で読んでくれました。

子供たちはすっかりそれぞれ仲良くなったりして和気あいあいの中、あっという間に楽しい時間は過ぎていきました。

私も友人も元々ノリやすい性格もあり、ちっとも抵抗なく童心に戻って、素直に物語の世界へ入り込み、楽しく夢中になったのでした。


なぜだろう?


それは多分、大人も子供もスーッと入っていける絵本の不思議な力に魅せられ
先生もメンバーも心から純粋に一緒に楽しんでいることを感じたからではないでしょうか。

あとでメンバーにお話しを伺ったら、月に一度のこの読み聞かせ会が本当に楽しみとのことで
皆さんとてもお若くてキラキラして素敵な女性たちでした。

先生とも一緒に写真を撮ったり、少しお話しをさせていただいたりしましたが
直木賞作家というエライ先生なのに、全く相手に緊張感を与えない不思議でやさしーい、おだやかーな方でした。


私はこの読み聞かせに行くまで、だいぶ絵本から遠ざかっていたのですが蘇った童心に火がついて最近は子供の頃に好きだった本をいろいろ集めて読んでいます。
読むと昔とは違った感じ方をしたり、いろいろと作者の込めた思いに気付いたりするのも楽しい。

でもあの頃のワクワク感はそのまま!

それから最後に気付いたのですが、今回は全て先生の作品以外の絵本でした。
先生の作品はメッセージ性が強いから、小学生くらいの子供たちが集まる時に読むのでしょうか。

私も友人も「おおきなかぶ」以外は知らなくて
「むかし、むかし、あるところに・・・」で始まるような懐かしいものはなかったです。

でも最近の絵本や児童書は挿絵はカワイイし、面白い本がたくさんありますねー

宮西達也さんの「おまえうまそうだな」や「シニガミさん」シリーズなど
大人でも最後にキュンとしてしまうような作品もあって、あなどれんなーと思っています。

これからは絵本や児童書もいろいろ読んでいくぞーっ!

あぁ、また、読みたい本がいっぱい・・・。

でも、シアワセー


by まっすー(masuzaki)
posted by 本toちば at 13:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 本読み放浪記

2012年12月20日

絵本の世界へ

先日お天気に恵まれた週末
Cafe読書にピッタリのとてもステキなお店を見つけました。

西千葉駅北口近くの歩道橋を渡ってすぐのところ
「CAFE CARPOOL」

たぶん元々はお蕎麦屋さんか定食屋さんであったであろう店舗をとっても可愛らしく改装してあります。

一歩店内に入ると壁一面、床にまで女の子や虹などのイラストが描いてありほのぼのとした絵本のような世界になっています。
トイレまでもその世界が続いているのです。

外の現実世界からチョキチョキ切り取られた夢の空間


「絵本のような店内で
 ゆったりとしたひとときをお過ごしください」

とは、これまた絵本の世界の中の住人のみたいなかわいらしいお店の方よりのメッセージ。

そのおコトバに甘え、現実からエスケープ出来るシェルターのような店内にてラテを飲みながら読書を。

店内には数冊の本が置いてあるのでその中からチョイス。

ほぼ日より出版されている「谷川俊太郎 質問箱」

いろいろな人からのQに日本が誇る偉大な詩人からのA

自分が直接質問者になって、谷川さんから回答を得ているような気分。


他には「星の王子さま」なども置いてありました。

やはりここでは、子供の頃から親しんだ物語や絵本がしっくりくるかな。

こちらでは飲みものに小さなスイーツが付いているのも
ウレシイ心配り。

そしてもちろんラテの泡には可愛くカオが描いてあり(ラテアートというのかな?)
飲む時に、つい、笑みがこぼれます。

ラテ等ドリンクの他にふんわりパンケーキ、ワッフルとかスイーツはもちろん
生パスタ、プレートごはん等々、おやつやランチも楽しめます。

本を携え散歩に出掛け、途中でほっこり読書休憩
なんて時にピッタリなCafe。

今度の週末に絵本の中の住人になってみるなんて、いかがです?

by まっすー(masuzaki)
posted by 本toちば at 11:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 本読み放浪記

2012年11月14日

満月の夕べ

満月には月の引力が最も強くなる。
人の体も血液・体液が引っ張られ、神経が活性化し、ホルモンバランスが崩れ易くなってしまう。
それが心にも影響するのか、衝動的な感情が高まるといいます。

さて、私のお気に入りの西千葉の古本屋さん「MOONLIGHT BOOKSTORE」の店主・村井さんも、そんな満月の夜に、発作的にお店を始めた方です。
こちらのお店では毎月満月の日に、本30%off、朗読会、Live等々催しものをやっています。

10月30日(火)の満月の夕べには「蒙古夜想」と題し、モンゴルをテーマに「スーホの白い馬」の朗読と、馬頭琴のライブが開催されました。
もともとこの満月の催しには興味があったし、以前那須のモンゴリアンビレッジでゲル(モンゴルの移動式住居)に泊まった時に、馬頭琴を聴き感動した事があるので、今回は「もー、行くしかないでしょう!」との思いで、参加してきました。

あっ、もちろん30%offの「満月せゑる」もすごい魅力。
欲しいと目を付けていたあの本は、私をまだ待っていてくれるかしら・・・?

当日はハロウィン・イブだったので、みかんを買ってきて、ひとつひとつにハロウィンかぼちゃの顔を描いたものを仕込んだり、ちょっとみんなでつまめるお惣菜を作ったりして、積極的に楽しむための準備を。
さらに、稲垣足穂の「一千一秒物語」を読んでみたりして、より満月気分に。

夕方になり、「さぁー、行ってきます!」

さて、お店に到着したら、本日馬頭琴を演奏するミュージシャンの美炎(みほ)さんと、バンドのメンバーの方たちがリハーサル中。
まだ始まるまでに時間があったので、私は店主の村井さんに挨拶をしてから、早速に本を物色。
小さなお店ながらも、至る所に本がぎっしり。
古本との一期一会に、ワクワクしますねー。

しかし、待っていてね、と密かに思っていた本が・・・無い・・・。

ジャック・タチの映画で「ぼくの伯父さん」の小説版なのですが、売れてしまったのかな〜と、村井さんに聞いたら、やはり、ついさっき欲しいと、買っていった方があったとのこと。

まー、仕方がないか・・・と思っていたら、購入者はナント、私の知っている方でした!
エッセイを書いている山口菜穂子さん、という方で、以前フリーでお店のカウンターに置いてあった作品を読んでファンになり、お手紙を渡した事が。

やはり、好きなモノが似ているのかしら?
でも、山口さんに買ってもらったのは、何だかウレシイ。
代わりに(?)、以前渡した手紙のお返事を、いただきました。

そうこうしていたら、「本toちば」のメンバーのひとり、大神宮にあるお花屋さん「デイジーヒル」のみどりさん(ホント、お花屋さんに相応しい名前!)もいらして、私よりも本気(マジ)であれやこれやと手に取って、本との出会いを求めている様子。
私がパラパラと集まってきた参加者さんたちと、コミュニケーションを取るべく挨拶をしたり、おしゃべりをしたりしながら、大好きなちくま文庫の棚なんかを眺めているうちに、みどりさんはパッパッとすでに7〜8冊位も大人買いして、「うふっ、買い過ぎかしら〜?」なんて、チャーミングに微笑んでいる。
さ、さすが、一国一城の主、決断力の早さよ!ミョーに感心する私。
小人物(コモノ)の私は、まだいろいろと買うものを決めかねていると、すでに19時過ぎ。

さあさあ、モンゴル・ナイトのはじまり、はじまり・・・。

まずは、小学校の教科書にも載っていた、有名なモンゴル民話「スーホの白い馬」の朗読。
朗読者は、川野美津子さん。
そのお人柄を想わせるような、ハリのある凛とした声。
感情を込め過ぎる事なく、物語そのものを正確に伝える読み方をする方だな、と感じる。
その川野さんの朗読に、美炎さんの馬頭琴のBGMが、ところどころ効果的にお話しを盛り上げ、自然に物語の中に入り込んでしまっていたのでした。

朗読が終わって、隣に座っていた女子大生のももちゃんが、「(悪者の)領主、ニクッたらしー、ザマーみろだ!」なんて言っているのが、カワイイ。
みんな、スーホの気持ちになっていたのねー。

さて、いよいよ次は美炎さんと、キーボードとパーカッションの二人のサポートメンバーによる、馬頭琴ライブ。

とにかく目の前での演奏の、なんという迫力よ!
時に、大草原でやさしく耳を撫でる風のように心を穏やかにさせ、また、モンゴルの大地を力強く駆け抜ける駿馬の如く躍動感に溢れ、私の身体を流れる血液を熱くさせて・・・。
私は、確かに、モンゴルの大草原に立っていた、と。

美炎さんは一曲一曲、その曲についてのいわれ等を、丁寧に説明してから演奏してくれるので、より深く音を味わうことが出来るのが良かった。


ふと気付くと、壁に掛かっている懐かしい感じの振り子時計が、止まっている。

馬頭琴が私たちを、時間も国をも超えて、遥かなるモンゴルの地へと連れて行ってくれたのか・・・これぞ、満月マジック!などと感動していたら、みどりさんが「あっ、さっきカチコチがうるさいから止めていたよ。」と、クールに教えてくれた。

ライブが終わって、コーフン冷めやらぬまま、美炎さんのCDを買い、サインをせがんだり、お酒を飲んだりとしつつ、他のお客さんたちともワイワイと楽しく話をしているうちに、しっぽりと秋の夜は更けていく。

風に当たろうと、ドアを開けると目の前に、まんまるのお月さんが。
お月さんも、秋色音色に誘われて、覗いていたのね。

さて、そろそろお開きにと、帰り支度をしていたら、「酒道部」なる男性三人が乱入(?)。
どうやらここを根城に、酒を愛するモノたちが、時々集まっているらしい。
店主の村井さんは、酒道部の事務局長もなさっているとか。
私もキライじゃないから、イイネーとメンバーの方から名刺を頂いたりして。

うーん、吉田類の「酒場放浪記」みたいなモノをやったら楽しそうだな、なんて思う。
あっ、でも私なら「本読み放浪記」かな?!

最後に、この日私が買った本。
・「三びきのやぎのがらがらどん」(北欧民話)
・「すぐそこの遠い場所」(クラフト・エヴィング商會)


by まっすー(masuzaki)
posted by 本toちば at 11:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 本読み放浪記